女子プロゴルフのステップアップツアー「山陰ご縁むす美レディース」最終日は2日、大山平原ゴルフクラブ(鳥取県伯耆町丸山)で決勝ラウンドがあり、774人の観客が選手に熱い声援を送った。土曜日に開催されるのは初めてで、普段はなかなか会場に足を運べないファンも存分に迫力あるプレーを楽しみ、会場が熱気に包まれた。
決勝ラウンドは今大会に出場した106人のうち、上位60人が出場。レギュラーツアー23勝を誇る韓国出身の李知姫(イ チヒ)選手(44)が4連続バーディーなど圧巻のプレーで優勝し、詰めかけた観客をうならせた。
李選手を2000年のデビュー当初から応援する広島県東広島市の自営業重光秋治(ときじ)さん(71)は「プレーに感激し、元気をもらった」と絶賛。美しいフォームから繰り出される精密なショットに何度も拍手を送った。
一方、台湾出身のウーチャイェン選手(19)が3位タイに入るなど若手も躍動。ルーキーの小林光希選手(21)を応援するため岡山県津山市から妻、高校生の長男と共に訪れた会社員斉藤登美男さん(64)は「間近で応援できてよかった」と笑顔を見せ、30年ぶりとなるゴルフ大会の現地観戦を堪能した。
過去2大会は水曜日から金曜日にかけて開催していたが、より多くの観客に訪れてもらおうと今大会は日程を変更。出雲市大社町の会社員祝部衛さん(38)は「平日だと仕事で現地観戦できなかったが、土曜日開催になったので来ることができた」と喜んだ。
山陰ご縁むす美レディースは、21年の第1回大会は新型コロナウイルス禍の影響で無観客で開き、昨年の第2回大会から有観客開催となった。3回目となる今大会は3日間で、前回大会の1・4倍となる延べ1645人が訪れた。
(井上誉文、中村和磨)