今月1日に漁が解禁されたベニズワイガニが6日、境漁港(境港市)に今季初めて水揚げされた。初日の水揚げ量(推計)は前季比1・5%減の約10・2トン、水揚げ額は24・9%減の441万円だった。漁期は来年6月末までで、鳥取、島根、新潟3県の10隻が同港を拠点に操業する。
この日水揚げしたのは、出雲市船籍の「第六十八 かがみ丸」と、松江市船籍の「第八十八 漁徳丸」の2隻。日本海沖にある好漁場の大和堆付近や隠岐諸島の西方域でそれぞれ操業したという。
初セリは、今季供用が始まった県営境港水産物地方卸売市場(通称・かにかご上屋、同市昭和町)で午前6時半過ぎからあった。1箱(30キロ)当たりの平均単価は、前季より4069円安い1万3013円。最高値は8600円高い7万600円だった。
境漁港のベニズワイガニ漁は、サバなどを餌にしたカニかごを水深800~2千メートルに仕掛けて捕獲する。2022年シーズンは、2位の香住(兵庫県香美町)の約2・8倍の4633トン(速報値)を水揚げし、全国一の漁獲量となった。
(松本稔史)