女子ゴルフのメジャー、全米女子オープン選手権で笹生優花が優勝した7日(日本時間)、山陰両県のゴルフ関係者に感動と喜びが広がった。8月に鳥取県伯耆町丸山の大山平原ゴルフクラブで若手プロが出場して開かれるステップ・アップ・ツアー「山陰ご縁むす美レディース」の盛り上がりにも期待を膨らませた。

 19歳での優勝に、松江市下東川津町の川津ゴルフ倶楽部で練習していた伊藤結花さん(31)=松江市玉湯町湯町=は「驚いた。渋野日向子選手以降、日本女子のレベルが上がっている」と興奮気味。プロを目指し滋賀県湖南市を拠点に活動する松江市出身の浜崎未来さん(20)は「すごいな」と実感を込めた。何度かプレーを見たことがあり「笹生選手はスイングの迫力が段違いだった。ああなりたい」と話した。

 笹生は出生地のフィリピン代表で東京五輪出場を目指す。同国出身で、同市東津田町のしまね国際センターで働く八嶋アーリーンさん=同市寺町=は「同郷の選手の活躍はうれしい」と笑顔。自身も10年以上ゴルフを続けており「好不調はあるだろうが頑張って。フィリピンと日本の懸け橋になってほしい」と望んだ。

 「プレーオフを日本選手で争ったのが感動的」と振り返るのは、島根県ゴルフ協会の荒川賢吉事務局長(68)。「有名選手の活躍を追い風にさらに競技の裾野を広げたい」とした。

 「山陰ご縁むす美レディース」の会場となる大山平原ゴルフクラブの石〓(崎の大が立の下の横棒なし)博一副支配人(50)は「近年山陰でプレーした渋野選手、稲見萌寧選手などが国内外大会で活躍している。ご縁むす美レディースからもメジャー大会を制覇できる選手が出てくることを期待している」と話した。(広木優弥)