地域活性化を目的に、日本航空(JAL)が全国の空港のイメージをデザインした「御翔印(ごしょういん)」に隠岐空港が加わり15日、出雲空港(出雲市斐川町沖洲)でお披露目式があった。隠岐地方の観光名所「ローソク岩」(島根県隠岐の島町)をイメージし、ご当地のみで販売して来訪のきっかけをつくる。16日に隠岐空港で発売する。350円。
御翔印は、神社仏閣を巡って集める御朱印の空港版。同社が2022年9月から、JALグループが就航する空港ごとに順次作成している。
隠岐空港の御翔印デザインは、羽田空港のグランドスタッフの伊東萌花さん(26)が、販売中の出雲空港に続いて担当した。滑走路と隠岐の「隠」の文字をアレンジした赤い印を組み合わせ、ローソク岩を表現。就航する機体のエンブラエル170の機影を配し、毛筆は隠岐空港で地上業務に当たる山本真太郎さんが書いた。
東京都出身で、島根に魅せられ、10回以上訪れている伊藤さんは「島根の人を思い浮かべ、恩返ししたいとデザインした。島根の魅力を日本、世界の人に知ってもらいたい」と話した。
今回は隠岐を含む17空港が同時に加わり、グループが就航する全55空港の御翔印が出そろった。御翔印帳(2千円)を購入し、販売中の38空港全てを集めるコレクターもおり、既に売り切れた空港もあるという。JALは今後、関連ツアーの催行や、海外30空港への展開も検討している。
(松本直也)