大阪市から浜田市に移住した浅見治輝さん(中央奥)の生活の話を聞くツアー参加者=浜田市下府町、hamairo
大阪市から浜田市に移住した浅見治輝さん(中央奥)の生活の話を聞くツアー参加者=浜田市下府町、hamairo

 島根県への移住を考えている人向けの体験ツアーが22日から3日間、県西部で開かれている。関西在住の8人が浜田市と川本町を町歩きし、移住者と交流して暮らしのイメージを広げている。

 初日は川本町内のカフェや企業を巡り地元住民らと夕食を囲んで交流した。2日目は浜田市下府町のコワーキングスペース「hamairo(ハマイロ)」に場所を変え、市内に大阪市から夫婦で移住してゲストハウスを運営する浅見治輝さん(33)から生活の状況を聞いた。

 浅見さんは副業で定置網漁をしていることや、空き家の賃貸で暮らしていることを紹介。「家をいきなり購入するより、始めは賃貸で暮らすのも手かもしれない」と助言した。参加者はほかに移住したきっかけや交通の便、気候などについても浅見さんに質問し、意見交換して理解を深めた。

 大阪市から参加した長渕ゆかりさん(35)は「多拠点生活を視野に入れており、島根も住みやすそうだと感じた」と話した。

 ツアーは県大阪事務所が初めて企画。参加者は最終日も浜田市内でゲストハウスやカフェを回る。11月末にも雲南、安来両市で同様のツアーを計画している。

      (宮廻裕樹)