東日本大震災から3月11日で10年。被災地を見つめるアーティストの瀬尾夏美さんに、詩と絵を寄せてもらった。

広く平らな

あたらしい地面で

子どもたちが跳ねている

たしかな声が

戻りつつある

ここはわたしのふるさと

絵を描くことを覚えた

孫の手を引いて

わたしはかつてのまちの

面影をたずねる

むかし、あの林は

も...