キッチンカーで提供する和菓子の案を出し合う吉岡友加里常務(左)=出雲市斐川町荘原、吉岡製菓
キッチンカーで提供する和菓子の案を出し合う吉岡友加里常務(左)=出雲市斐川町荘原、吉岡製菓

 菓子製造販売の(株)吉岡製菓(出雲市斐川町荘原、吉岡登社長)が、キッチンカーを使った事業を始める。新型コロナウイルス禍で店舗の来店客が減る中、自ら出向いて移動販売する方式で幅広い年齢層にアプローチし、新規の顧客獲得を狙う。

 店舗が7割、インターネットが3割だった販売額が新型コロナの影響で逆転した。以前は出雲空港(同市斐川町沖洲)に近い立地で観光客が多く訪れていたが、現在は県外からの来店も減少。「店で客を待っている時代ではない」と、自由に出向いて調理や販売ができるキッチンカー事業を始めることを決めた。

 人気商品の「ルビーのいちごDAIFUKU」や季節の大福、シフォンケーキなどに加え、キッチンカー限定商品も考案中。商品数は20品程度で、客の目の前で作る実演販売も検討している。

 9月下旬ごろをめどに始め、1日20万円の売り上げを目指す。新型コロナの感染状況が落ち着くまでは県内のみで移動販売し、徐々に県外にもエリアを拡大する。県外では各地域の特産品を使った和菓子の販売も行う予定。

 吉岡友加里常務は「和菓子を多くの人に知ってもらうチャンスにしたい」と話した。

 事業展開のための費用700万円をクラウドファンディング(CF)で7月14日まで募っている。CFは、島根銀行が運営サイト大手「キャンプファイヤー」と業務提携し、支援した。