映画の設定資料や劇中場面のパネルに見入る来場者=米子市西福原2丁目、米子しんまち天満屋
映画の設定資料や劇中場面のパネルに見入る来場者=米子市西福原2丁目、米子しんまち天満屋

 大ヒットアニメの世界を追体験できる新海誠監督作品「すずめの戸締まり」展が7日、米子市西福原2丁目の米子しんまち天満屋で始まった。絵コンテや設定資料、劇中場面のパネルなど約300点が展示され、来場者は物語の制作過程をじっくりと堪能できる。11月5日まで。

 「すずめの戸締まり」は、高校生の主人公鈴芽(すずめ)が災いを呼ぶ扉を閉めながら各地を旅するロードムービーで、国内の興行収入は148億円を突破した。

 絵コンテでは、鈴芽たち登場人物の細かな動きを眺められ、せりふを文字でたどることもできる。設定資料には各キャラクターの表情や服装がさまざまな角度から描き表され、入念な制作の様子がうかがえる。

 フォトスポットには椅子の姿になった主要キャラクターを立体化したオブジェがあり、来場者はスマホなどで撮影して楽しんでいた。

 広島県東広島市の高校生神崎菜月さん(16)は映画を14回見たといい、「映像を作る過程がすごく繊細で、せりふを文字で見ると新しい感動があった」と話した。

 入場料は一般・大学生1300円、中高生800円、小学生500円。開館時間は午前10時~午後6時。
  (佐貫公哉)