日本フットボールリーグ(JFL)は21日、第2節7試合があり、初戦に臨んだ松江シティFCはアウェーのユアテックスタジアム仙台で、ソニー仙台FCに0-3で敗れた。
松江シティは序盤から強いプレスを受け、主導権を握れなかった。後半7分にセットプレーから失点すると徐々に動きが落ち、その後も2失点した。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、宮城県独自の「緊急事態宣言」が発令中のため、アウェーの松江サポーターの観戦席は設けず行われた。
ホーム開幕戦となる第3節は28日、松江市営陸上競技場で奈良クラブと対戦する。
▽第2節(21日・ユアテックスタジアム仙台)
ソニー仙 30|00 松江シティ
台FC 3|0 FC
(3) (0)
▽得点者【ソ】荻原健太、藤原元輝2
【評】運動量が落ちずに球際が強い相手に対し、松江シティは攻撃の糸口をなかなか見つけられなかった。
松江シティは前半中盤の飲水タイムまで防戦一方だった。飲水後は一時ボールを支配する時間が増え、MF垣根がゴールを狙ったが先制点を奪うことができなかった。
後半の立ち上がりもペースをつかみかけたが、7分に相手のコーナーキックから決められて失点。22分にもカウンターから追加点を奪われるなど、相手の術中にはまった。 警戒していたはずのセットプレーやカウンターで失点を重ね、目標とする1桁の順位に向かって受難のスタートとなった。
昨季3位のソニー仙台FCは、力試しには格好の相手。好守の切り替えが早いことも承知で、どう対応するかが焦点だった。ところが、結果はセットプレーやカウンターから失点を食らい、まんまと相手の戦術にしてやられた形になった。
やはり、クリアした後のセカンドボールをことこどく奪われるなど、球際で相手にやられていてはいかんともし難い。
先制を許した後半の立ち上がりのコーナーキックも典型的。一度はクリアして前がかりになったところ、縦パスを通されて万事休した。
シュートの本数は松江が5本、仙台は6本と大差なかったものの、DFの宮内真輝は「ボールへの反応が全然違う」とレベルの差を実感。実信憲明監督も「前半を苦しみながら耐えた分、選手たちは取り返すと言う気持ちをそがれた」となすすべがなかった。
ただ、まだ戦いは始まったばかりだ。主将のMF垣根拓也は「戦い方うんぬんの前に、サッカーの基礎からしっかり鍛える」と28日のホーム開幕戦へ前を向いた。