ベニー(c)Tyler Kouloff
ベニー(c)Tyler Kouloff

 今月のツキオシWPはニュージーランドの新世代シンガー・ソングライターBENEE(ベニー)の「Green Honda(グリーンホンダ)」。ポップで中毒性あるミニマルチューンです。

 今年のフジロックにも出演したベニーは2000年生まれ。17歳でデビュー、18歳で国内ダブルミリオン、19歳と20歳で国内音楽賞のシングルオブザイヤー、ベストソロアーティスト賞、ベストポップアーティスト賞を連続して獲得し、ニュージーランドではすでに「無双状態」のようです。日本だとデビュー当時の宇多田ヒカルさんのような感じです。

 この曲の歌詞は元カレに対する決別宣言です。〝おまえはあたしの黒歴史〟みたいな「ディス」が連打されます。

 そして対比として尊さが際立つのが緑色のホンダ車という構図。実はベニーが人生で初めて乗った愛車はグリーンホンダで、スティーブと名前を付けて大切にしているのはファンの間でも有名なんですって。リミックスのジャケット写真にも使われているので、ぜひ歌詞と合わせてチェックしてみてくださいね。

 ちなみにさびのフレーズ「And now I pull up in my green Honda」は、私だったら「グリーンホンダしか勝たん」と訳します。pull upはいろんな解釈ができそうですが、どう訳すべきでしょうか?

 (エフエム山陰パーソナリティー ACHI)