全国の白バイ隊員が運転技術を競う全国白バイ安全運転競技大会で、島根県警交通機動隊の渡野翔輝巡査長(26)が男性の個人総合で3位入賞した。かつての師が獲得した県警の過去最高順位に並び「優勝を目指していたので悔しいが、納得のいく走りができた」と喜びをかみしめる。
大会は7~9日に茨城県ひたちなか市であり、男性個人には97人が出場。バランス▽トライアル▽不整地▽傾斜-の4種目のタイムや正確性で競った。
2018年から白バイに乗り、全国大会は昨年に続き2回目。「一日でも乗らない日があると感覚が鈍る」と業務時間外に練習場に足を運んだ。日頃の積み重ねが実を結び、トライアル2位、不整地3位と得意の2種目で好成績を残し、総合3位入賞した。
09年に3位に入った田口大輔巡査部長(雲南署)に並んだ。過去に田口巡査部長に指導を受けており、繊細なアクセル、クラッチワークを体得できたのは「先輩のおかげ」と感謝する。
「自分の技術を惜しみなく後輩に伝えたい」と後進の育成に意欲を示すとともに、培った技術と知見を事故防止に生かす考えだ。
このほか、小規模県警の団体第2部で渡野巡査長と藤原祐巡査長(27)、吉原大裕巡査長(25)のチームが3位に入った。(奥原祥平)