茶会に使う道具を確認する流派の会員たち=松江市北堀町、明々庵百草亭
茶会に使う道具を確認する流派の会員たち=松江市北堀町、明々庵百草亭

 茶どころ松江の秋の風物詩「松江城大茶会」(山陰中央新報社主催)が28、29の両日、松江城山周辺の7施設で開かれる。各流派の関係者は27日、心を込めたおもてなしをしようと、各会場で所作の確認や道具の準備に励んだ。

【特集ページ】第40回松江城大茶会-10月28、29日開催

 40回目を迎えた今年は、抹茶や煎茶、紅茶の9流派が茶席を設ける。

 松江松平藩7代藩主・松平治郷(はるさと)(号・不昧(ふまい))ゆかりの茶室明々庵に併設する百草亭では、三斎流九曜会の13人が秋らしさを醸す月や秋草をモチーフにした道具の取り合わせを確認した。教授の福間喜代美さん(57)は「手数の多い武家流らしさを所作に出したい。おいしい一服を召し上がってほしい」と話した。

 予約制で、両日ともに各会場で当日券を販売する。既に満席の時間帯もある。1席1300円で、お茶とオリジナル和菓子が楽しめる。
(森みずき)

 各流派の会場は次の通り。

 松江歴史館=表千家、方円流、素心流▽明々庵百草亭=三斎流▽赤山茶道会館=武者小路千家▽松江北堀美術館=小笠原流▽月照寺=裏千家▽東林寺=不昧流不昧会▽興雲閣=不昧流大円会