竹灯籠の淡い明かりを楽しむ来場者=益田市横田町、横田中学校
竹灯籠の淡い明かりを楽しむ来場者=益田市横田町、横田中学校

 1500個の竹灯籠で地域を照らす西益田灯火(ともしび)祭(まつり)が3日夜、益田市横田町の横田中学校であった。同校の生徒有志や地域住民でつくる実行委員会の委員長を生徒が務め、今回で4回目。約千人の来場者が癒やしのひとときを楽しんだ。

 竹に穴を開けてハートや文字を表現したり、組子細工を施したりと、会員らがさまざまな工夫を凝らした竹灯籠が展示され、来場者がスマートフォンで撮影していた。

 家族3人で訪れた益田市立鎌手小学校6年野村あさひさん(12)は「組子細工の灯籠が気に入った。明かりがきれい」とほほ笑んだ。

 実行委員長の柳井瑠那(るな)さん(15)=横田中3年=は「地域の絆を温かみのある光で表現するという先輩の思いを受け継ぎながら、スタンプラリーの開催や紙ランタン作りのワークショップなど、新たな取り組みも加えた」と話した。

 会場には手作りのバッグや陶器、焼き芋などのテント市も設けられ、にぎわった。
(中山竜一)