ライトアップされた金言寺の大イチョウ。右奥がかやぶきの本堂=島根県奥出雲町大馬木
ライトアップされた金言寺の大イチョウ。右奥がかやぶきの本堂=島根県奥出雲町大馬木

 島根県奥出雲町大馬木の金言寺で、黄色く色づいた大イチョウのライトアップが始まっている。1日夜は来訪者が夜空の下で輝く大木に見入った。ライトアップは5日までで、午後5時半~同8時半に行う。

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 イチョウは高さ33メートル、幹回り6・3メートルで推定樹齢は約400年。県の天然記念物に指定され、しまね景観大賞にも輝く。かやぶき屋根の本堂と織り成す景観を目当てに、関東や九州など全国各地からも多くの観光客が足を運ぶ。

 今年は例年より1週間ほど遅い10月25日ごろに色づき始め、1日は来場者がイチョウをバックに記念撮影するなどしていた。地元で景観整備に取り組む「イチョウクラブ」の藤原利朗代表(68)は「地域のシンボルである財産。ぜひ見に来てほしい」と呼びかけた。イチョウは11日ごろまで楽しめる。

 同寺がクラウドファンディングなどで資金を集め、傷んでいた本堂屋根の正面を6月に修繕。残る3面の修繕も2024年秋までの完了を予定している。(山本泰平)