第四章 大冴え(三十一) 寅蔵は四角いお年玉を撫でさすった。 「おおきに、有難うございます」 「こちらこそ」鱗屋はにこやかに笑み、「ところで」と羽織の紐を結び直した。 「あなた、お...
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第四章 大冴え(三十一) 寅蔵は四角いお年玉を撫でさすった。 「おおきに、有難うございます」 「こちらこそ」鱗屋はにこやかに笑み、「ところで」と羽織の紐を結び直した。 「あなた、お...
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