佐賀県東部の高台にある弥生時代の吉野ケ里遺跡は「邪馬台国」との関連が注目される存在だ。現在は弥生時代後期後半、3世紀ごろの最盛期の姿で復元整備され「吉野ケ里歴史公園」として年間約70万人を集める。
今年5月に発掘調査現場が一般公開された。公園内にある神社の跡地。昨年から2年の予定で発掘し、素焼きのかめの中に遺体を入れ埋葬する「甕棺墓(かめかんぼ)」に加えて「石棺墓」も見つかった。
この石棺墓は、丘の上の見晴らしの良い場所に単独であった。石のふたには「×」や「キ」などの記号が線刻され、40キロ離れた多良岳から運ばれた玄武岩...