先に島根県のPR大使「遣島使」を取り上げたが、松江市にも「観光大使」が11月現在で565人いる。就任している意外な著名人などについて調べてみた。(報道部・林李奈)

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 ■多くが経済人


 松江市は2002年に始めた。初代大使は前日銀松江支店長や資生堂販売島根支社長など23人。市観光振興課の福間千恵課長は「商工会議所と市が共同で行っているため、経済人に多く就任してもらっている」という。

 要綱を見ると、対象は「経済界において活躍する方」とあり、全国に支店を持つ企業の支店長、支社長が占める。各地を転勤する人を任命し、新たな勤務地で松江の良さを口コミで広めてもらう狙いがある。

 大使に渡すのは委嘱状と名刺のみ。意外と予算はかかっていないようだ。

 ■あの著名人も

 著名人では2016年、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが就任した。淳さんはロケ先で時間の合間を縫って散策するほどの城好きで、国宝・松江城に何度も足を運び、SNSでPRしている。

 委嘱式で、国宝化の決め手となった祈禱(きとう)札のくぎ穴が見えない現状に触れ「歴史好きは穴に高揚する。レプリカが見たいんじゃないんですよね」とアドバイスした。

豊富な松江城の知識を持つ田村淳さん


 人気お笑いコンビ「かまいたち」の山内健司さん(松江市出身)と、浜家隆一さんは2019年に大使に就任した。

 当時は所属する事務所の「闇営業」が問題になっていた頃。山内さんが「仕事の依頼は事務所を通さずにお願いします」とボケると、すかさず浜家さんが「市長と闇営業するな」と突っ込みを入れた。

観光大使就任時のかまいたち


 同じ事務所に所属するお笑いトリオ「ネルソンズ」の青山フォール勝ちさん(松江市出身)、和田まんじゅうさん(松江市出身)、岸健之助さん(山口県出身)は「島根林業PR大使」も...