ボードゲームの「野球盤」を実際の球場で再現しソフトボールで楽しむイベントが26日、雲南市加茂町神原の加茂中央公園スポーツの丘野球場であった。3歳~50代の約60人が、長打や本塁打を目指してフルスイングを楽しんだ。
内野奥までのグラウンドを使い二塁打、三塁打のゾーンのほか各所にアウトゾーンを設けた。外野の芝生辺りまで届けば本塁打。守備と走塁はなく、ティーやマシンを使って打ち、打球の行方で安打や凡退が決まる。市内の少年や社会人ソフトボールチーム、少年野球チームなどから計12チームが参加。1チーム5人が打ち、挙げた得点で競った。
「頑張れ」「ホームラン」といった声援を受けて打席に入り、狙いを定めて思い切り良くスイング。アウトで悔しがる一方、特別ルールで得点が3倍になるマシンの球速90キロ以上の球を打ち返したり、外野に飛ばして喜ぶ参加者も。雲南市立加茂小学校5年の木村奏太君(10)は「三塁打を打ててうれしかった」と笑顔だった。
全国では、野球盤を模したグラウンドで野球をする「リアル野球盤」が人気を集めつつあり、幅広い年代が気軽に楽しんでいるという。雲南市は2030年に島根県で開かれる国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会のソフトボール会場で、イベントは競技に親しんでもらおうとNPO法人・Yu-Gaku加茂スポーツクラブが企画した。
(山本泰平)