人間国宝の前田昭博さん（鳥取市）の白瓷面取壺（はくじめんとりつぼ）
工芸界最大規模の公募展「第７０回日本伝統工芸展」（山陰中央新報社など主催）が６日、松江市袖師町の島根県立美術館で始まる。陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の７部門で、選び抜かれた２７０点が並ぶ。２５日まで。
全国１０カ所を巡回し、山陰両県は松江が唯一の会場となる。両県在住の出品作家は１０人。陶芸の前田昭博さん（鳥取市、重要無形文化財「白磁」保持者＝人間国宝）の「白瓷面取壺」、入賞１９点の一つとしてＮＨＫ会長賞に選ばれた山本佳靖さん（倉吉市）の「焼締窯変壺」を展示する。
１０日午後１時半から、記念講演があり、前田さんが「白磁と私」と題して語る。会期中の土、日曜日は午後２時から（１０日のみ記念講演終了後）ギャラリートークがあり、出品作家が各部門の展示作品を解説する。
開館時間は午前１０時から午後６時半まで。当日券は一般６００円、大学生４００円、高校生以下無料。問い合わせは島根県立美術館、電話０８５２（５５）４７００。
