【米子】LGBTなど性的少数者への理解を深めてもらおうと、ファッションを学ぶ米子市内の専門学生7人が16日、多様性を表すレインボーカラーで鳥取特産の豆腐ちくわを作った。長さ2メートル近い大作で、今秋には40メートル超の豆腐ちくわ作りにも挑戦するという。
米子ファッションビジネス学園(米子市久米町)の1、2年生が性的少数者の権利啓発を促す6月の「プライド月間」に合わせて企画。学園内外で話題にしてもらうことで関心を高めようと考え、2017年に世界最長のギネス認定を受けた40・3メートルのちくわ作りに携わった米子工業高等専門学校の谷藤尚貴准教授を講師に招いた。
タイとタラのすり身を豆腐に混ぜ合わせた材料は鳥取市内の専門店から取り寄せ、野菜パウダーで着色。長さ2メートルの串に巻いて30分ほど練炭で蒸し焼きにした。出来上がった豆腐ちくわは学生と職員が自宅に持ち帰って家族と共に味わったという。
学園を運営する学校法人柳心学園(同市旗ケ崎2丁目)がLGBTへの差別解消を促す米国発の取り組み「Ally(アライ)」を宣言しており、今秋には40・3メートルを上回るレインボーカラーの豆腐ちくわを作る計画もある。2年の影山愛絵里(あえり)さん(22)は「思った以上に完成度は高い。豆腐ちくわで関心を高めてもらい、記録更新も目指したい」と意気込んだ。
(柴田広大)