国宝の松江城(松江市殿町)で10日、師走恒例の「すす払い」があり、70人の参加者が竹ざおの先にくくり付けたササや雑巾を使い、1年分の汚れを払い落とした。
周辺の清掃奉仕活動に取り組む松江葵ライオンズクラブが毎年実施する行事。今年は知的障害がある人にスポーツの場を提供するスペシャルオリンピックス日本・島根のメンバーも加わった。
天守の軒下は壁に傷が付かないよう、5~6メートルの「すす梵天(ぼんてん)」で優しく払い、内部の床や柱、手すりを雑巾で丁寧にから拭きした。
松江葵ライオンズクラブの太田康二会長は「市民の誇りである松江城のほこりを取って、すがすがしい気持ちで新年を迎えたい」と話した。
(曽田元気)