個性的なキャラクターを癖強く演じ、笑いを誘うコントはすっかりおなじみだが、目指していたのは俳優だった。お笑いの世界とは遠い環境で育ちながら、いくつもの転機を経て、今の場所にたどり着いた。 (聞き手は政経部・大迫由佳理)

 小学3年生の時、劇で立候補した主役ではなく、おもちゃ屋のおばさん役になった。お金持ちのお坊ちゃんが来たときだけは「いつもごひいきにどうも」と言うせりふ。これが想像以上に受け、舞台に立つ喜びを初めて感じた。

 演技を真剣に学ぶため日本映画学校(現・日本映画大学)に進学。とにかく地元を離れたかった。想定外だったのは、...