「娘の小論文をぜひ多くの人に読んでほしい」。出雲市天神町の佐藤登志子さん(78)は、大学入試で小論文を書き合格してすぐ、交通事故で障害が残り進学を諦めた娘・真智子さん(53)の力作に触れてほしいと願う。

 1990年、当時18歳の真智子さんは高校野球部のマネジャーを務め活発だった。高校1年から知的障害者が通う施設をボランティアで定期的に訪れていた経験から、...