「大亀の石」として知られる寿蔵碑=松江市外中原町、月照寺
「大亀の石」として知られる寿蔵碑=松江市外中原町、月照寺

 月照寺(松江市外中原町)の「大亀」は「竜」だった-。そんな視点から松江の歴史を学ぶ山陰中央新報社文化センターの特別講座が、来年1月12日に月照寺で開かれる。新年のえと・たつにちなんだ企画で、元島根県古代文化センター長の宍道正年さんが解説する。

 境内にある松江松平藩6代藩主宗衍(むねのぶ)の寿蔵(じゅぞう)碑(生前に建てる供養塔)に注目する。寿蔵碑は高さ約4・5メートルの大きな碑で、亀の甲羅に石碑が載った形であることから、「大亀の石」として知られているが、石碑を背負っているのは実は亀ではなく、竜の子という。宍道さんが、背景にある中国の思想などを紹介しながら解き明かす。

 講座ではこのほか、松平家初代直政から9代斉貴(なりたけ)までの墓も巡り、最後は庭園を眺め抹茶を味わう。

 午後1時半から3時まで。受講料2800円(拝観料、抹茶、菓子代含む)。1月5日までに申し込む。定員24人。申し込みは文化センター、電話0852(32)3456(12月29日~1月3日を除く平日)。