江戸時代に松江藩の鉄師を務めた田部家に370年以上にわたり伝わる餅つきが28日、雲南市吉田町吉田の田部本家であった。たたら製鉄の炉に見立てた臼を男衆が囲み、体をぶつけ合いながら、長い棒状のきねを使って餅をついた。

【動画】男衆が歌に合わせて威勢良く 雲南・吉田の田部家で伝統の餅つき(2022年)

 粟原たたらを創業した1646年以降、毎年12月28日に実施する。水蒸気爆発の恐れから「水を嫌う」たたら製鉄にちなみ、餅を返す手水を使わないのが特徴となっている。

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