雲南市三刀屋町三刀屋の田中照子さんは96歳でデジタル機器を使いこなす。スマートフォンで家族や友人、なじみの店と連絡を取り、ワープロのキーボードをたたいて文章を書くのも得意。「したいことをしてみなきゃ」。新しいものに臆さず、何でも挑戦することが楽しく生きるこつだ。

 「もしもし、私だけど…」。バラをあしらったカバーに包まれたピンクのスマホを取り出すと、家族や近所の店へと次々と電話をかけた。LINE(ライン)のアプリを開いて、音声メッセージを使い、孫たちと話すこともある。

 スマホは80代後半で手にした。家族が使いこなすのを見て欲しくなった。驚いたのは、...