山陰両県の2023年の平均気温は全29観測地点で観測史上最高だった。平年より偏西風が北寄りに流れ、寒気の南下を阻んだのが主因とみられる。気象庁や専門家は高温の傾向は今後も続くと見込んでいる。 

 松江、鳥取両地方気象台によると、全29観測地点のうち27地点で過去最高を更新し、智頭(鳥取県智頭町)と茶屋(同県日南町)で1位タイだった。

 29観測地点のうち、最も高かったのは17・0度(平年15・7度)の浜田。1900年代前半は14~15度台で推移していたが次第に上昇し、2023年は暖冬だった1998年を0・5度上回った。

 主な地点の平均気温は、松江16・5度▽出雲16・1度▽湖山(鳥取市)16・5度▽米子16・7度▽海士(島根県海士町)16・3度-など。おおむね平年を0・9~1・6度上回った。

 気象庁によると、...