保育事故件数の推移
保育事故件数の推移

 内閣府は18日、2020年に全国の保育所や幼稚園、認定こども園などで起きた事故が2015件に上り、現在の集計方法となった15年以降で最多だったと発表した。前年に比べ、271件の増加。このうち子どもが死亡したケースは5件だった。

 死亡事故は前年から1件減。発生時の状況は、食事中が2件、睡眠中が1件、その他が2件。内閣府はうつぶせ寝は死亡につながりやすいとして注意を促しているが、今回の睡眠中の事故はうつぶせ状態ではなかったという。

 保育事故増加の背景について内閣府の担当者は「待機児童解消のため施設数や利用児童数が増えていることや、事故を報告する制度が浸透してきたことが影響したのではないか」としている。

 死亡事故が起きた施設は、認定こども園2件、認可外保育施設2件、認可保育所1件。年齢別では0歳が1件、1歳が2件、4歳が2件だった。

 食事中の死亡2件のうち1件は、昨年9月に東京都八王子市で4歳の男児が給食のブドウを喉に詰まらせ窒息死した事故。その他2件のうち1件は、同2月に松江市で4歳の男児が節分の豆を詰まらせた事故で、こちらも窒息死だった。

 死亡を除く2010件のうち、1660件(82・6%)が骨折。意識不明になったケースも14件。

 内閣府は20年1~12月の死亡事故と治療に30日以上かかるけがなどを伴う事故について、自治体からの報告件数を集計した。