「この1年、行動制限がかかっている状態でストレスはたまる一方です」
北関東のベテラン看護師の千恵さん(仮名、60代)が嘆く。千恵さんは定年退職後も現役で訪問看護の現場で働く。慢性的な看護師不足でフルタイムで看護に当たる。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、病院からは行動制限を受けている。感染が止まらない東京に行った場合は2週間の出勤停止となる。身内が亡くなったような時でない限り上京はできない。東京から来た人とも会ってはいけないとまで「お達し」が出ている。
連日の激務で「ちょっと疲れたから外食しようか」ということができなくなったという。万が一の感染を考えると、ファストフードにすら行けず、...
【今週の視点論点】医療の現場は限界 五輪開催で命も経済も救われない ジャーナリスト 小林美希
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