錦織功政氏
錦織功政氏

 自民党島根県連が16日、東京都内で県連所属の国会議員と県議らでつくる選挙対策委員会を開き、細田博之前衆院議長の死去に伴う衆院島根1区の補欠選挙の候補者に、元財務省中国財務局長の錦織功政氏(54)=松江市在住=を選んだ。


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 錦織氏は山陰中央新報社の取材に対し、「国と地方の間を取り持つ、結ぶ力となり、国益の実現とふるさと島根の発展に貢献できるよう努力したい」と話した。17日に松江市内で記者会見を開く。

 細田氏の死去を受け、県連は昨年12月20~28日に候補者を全国公募し、錦織氏と、故・桜内義雄元衆院議長の義理の孫で元衆院議員の桜内文城氏(58)=東京都在住=が名乗りを上げた。1月7、8の両日、県連幹部など15人でつくる選考委員会が書類と面接で審査した。

 16日に東京・永田町の党本部で選考委員会が再度協議し、錦織氏を推すことでまとまり、選挙対策委員会で正式決定した。

 錦織氏は松江市出身。松江北高校、早稲田大政治経済学部を卒業し、1993年に旧大蔵省(現財務省)に入省した。復興庁統括官付参事官、財務省大臣官房地方課長などを歴任。2022年6月から同省中国財務局長を務め、23年12月19日付で退職した。公募にあたり、松江、八雲、玉湯、宍道の4県連地域支部長が推薦した。

 県連は17日に松江市内で、県議でつくる常任総務会を開いて結果を報告し、党本部に公認申請する。21日に同市内で県連各支部の幹部を集めた合同会議を開き、錦織氏が所信表明する。

 補選はこのほか、立憲民主党元職で党県連代表の亀井亜紀子氏(58)、共産党新人で党県常任委員の村穂江利子氏(55)が立候補を予定している。県選挙管理委員会によると、公選法の規定により、4月16日告示、28日投開票となる。

(白築昂、原田准吏)