第70回全国高校野球選手権の島根大会決勝で、本塁打を放つ江の川高時代の谷繁元信さん(中央)=1988年7月29日、県立浜山球場
第70回全国高校野球選手権の島根大会決勝で、本塁打を放つ江の川高時代の谷繁元信さん(中央)=1988年7月29日、県立浜山球場
1988年の全国高校野球選手権で江の川高(当時)の主将としてベスト8入りに大きく貢献した谷繁さん=甲子園
1988年の全国高校野球選手権で江の川高(当時)の主将としてベスト8入りに大きく貢献した谷繁さん=甲子園
夏の島根県大会3回戦で3打席連続本塁打を放った谷繁元信さん。3個のボールを手に笑顔を見せる
夏の島根県大会3回戦で3打席連続本塁打を放った谷繁元信さん。3個のボールを手に笑顔を見せる
第70回全国高校野球選手権の島根大会決勝で、本塁打を放つ江の川高時代の谷繁元信さん(中央)=1988年7月29日、県立浜山球場
1988年の全国高校野球選手権で江の川高(当時)の主将としてベスト8入りに大きく貢献した谷繁さん=甲子園
夏の島根県大会3回戦で3打席連続本塁打を放った谷繁元信さん。3個のボールを手に笑顔を見せる

 谷繁元信さんの野球殿堂入りを受け、江の川高(現石見智翠館高)時代に共に汗を流したかつてのチームメートやプロ入り後に対戦した元プロ野球選手からは「いつかは(殿堂入り)すると思っていた」などと、偉大さを再認識する声が聞かれた。

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 江の川高時代には2度の甲子園出場を経験。3年時の1988年に夏の県大会で打ち立てた3打席連続、1試合3本、5試合連続、1大会7本の本塁打記録はいまだに破られていない。

 谷繁さんの2学年下の後輩で、現在は硬式野球のOB会会長を務める梨田尚彦さん(50)は「当時から野球には厳しくこつこつと練習をしていた。主将としても、甲子園に向けてチームを一つにまとめる力のある先輩だった」と懐かしんだ。

 プロでは27年間プレーし、多くの一流投手と対戦してきた。その中の一人で広島カープOBの大野豊さん(68)=出雲市出身=は「『谷繁さんのリード通り投げていれば抑えられる』と信頼を寄せる投手が多かったと聞く。打者としても簡単には打ち取れず、投げにくかった」と評価。自身も果たした殿堂入りについては「長年にわたり、人に認められる成績を残した証しだ。彼にとっては非常に大きな勲章で、『おめでとうございます』と伝えたい」と祝福した。

 プロ入りする力を身に付けた母校は、現在も野球の強豪校として知られる。石見智翠館高の岡崎豊年校長(64)は「球界を代表するキャッチャーとして活躍していた。在校生も先輩の背中を追ってほしい」と期待した。