咲き誇るアジサイを手入れする内田厚子さん=松江市美保関町七類
咲き誇るアジサイを手入れする内田厚子さん=松江市美保関町七類

 松江市美保関町の七類ー法田間の林道約1・5キロが、「あじさいロード」の愛称で親しまれ、日本海と花のブルーが重なり合う景色が見頃を迎えている。近くに住む女性が25年以上にわたって、整備を続けてきた。数年前から来訪者が増えており「たくさんの人に見てほしい」と手入れに思いを込める。

 同町法田地区に住む内田厚子さん(76)は30代から64歳まで、町内のタクシー会社に事務員として勤務。子どもの独立をきっかけに、自らの車の通勤が少しでも華やかになれば、とアジサイを植え始めた。

 花が増えるにつれて、近所の人が楽しむようになり、ブログや口コミで知った来訪者が増えてきた。日本海を背景にしたり、山の斜面を覆うようにして咲く姿は特にカメラマンに人気で、お礼にと写真を送ってくれる人もいる。

 アジサイは挿し木で増やせることから金はかからないというものの、斜面の草刈りや剪定(せんてい)といった力仕事が多い。それでも「『こんなところにすてきな場所があった』と喜んでもらえることがうれしい」と元気が出るという。

 来訪者はほとんど車で訪れることから、所有の土地に5台ほど止められる駐車場やベンチ7脚を整備。「花との出合いは素晴らしい。手足が動く間はやりたい」と意気込む。林道には5種類の100株近いアジサイとガクアジサイが点々と植えられており、7月上旬ごろまで楽しめる。

      (森みずき)