能登半島地震の被災地に業界団体が生理用品を寄贈したことが、インターネット上で議論になったという。「水や食料が優先ではないか」「男にもその分何か配ってくれないと不平等」。個人的にもX(旧ツイッター)上で「(生理用ナプキンは)1日1枚あれば足りる」という投稿を目にした。
まだそんな認識なのかと肩を落とした。コロナ禍で、経済的理由から生理用品を買えない「生理の貧困」が社会問題になり、性別を問わず生理を学ぶ学校や企業が増え、世間でも理解が広まったと思っていたのだが…。
生理(月経)は、自らの意志では排出をコントロールできない生命を営むための大切な生理現象だ。一体どれだけタブー視されてきたのだろう。以前、本紙1面コラム「明窓」でも触れたが、...