日本古来のたたら製鉄で、日本刀の原材料となる玉鋼を製造する島根県奥出雲町大呂の日刀保たたらの操業が、24日に始まる。操業の責任者「村下(むらげ)」として技術を守る木原明さん(88)は「未来永劫(えいごう)、継承していくことが重要」と後継者養成に力を注ぐ。
 

「全国の刀匠に玉鋼を供給する大きな使命がある」と話す村下の木原明さん=島根県奥出雲町大呂、プロテリアル安来製作所鳥上木炭銑工場展示場

 日刀保たたらは、たたら製鉄の技の保存、伝承、後継者養成のため、日本美術刀剣保存協会(東京都)によって1977年に復活。木原さんは創業時から携わり、86年に国の選定保存技術保持者となり、村下に就いた。

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