浜田市出身で陸上男子3000メートル障害の三浦龍司選手(21)=順大4年=が25日、浜田市役所を訪れ、久保田章市市長を表敬した。昨年の世界陸上での入賞などを祝福された三浦選手は、今夏のパリ五輪でのメダル獲得に意欲を見せた。
三浦選手は2021年の東京五輪で日本勢では初めて入賞(7位)したのに続き、昨年8月にハンガリー・ブダペストであった世界陸上でも8分13秒70で6位に入った。今春から実業団のSUBARU(スバル)で活動する。
スーツ姿で久保田市長と面会した三浦選手は、世界陸上でゴール直前に1人に抜かれたことに触れ「トップクラスのスピードを持つ選手だった。自分の武器もラストスパートなのでさらに磨きをかける」と、向上心を見せた。
パリ五輪出場は、今後の大会で参加標準記録(8分15秒00)を突破すれば決まる。重要な時期に向け「地元の声援がいつも励みになる。レースを重ね、自分の体の状態を見ながらピークを合わせたい」と意気込み、久保田市長は「浜田市の誇りであり、パリ五輪でメダルをつかんでほしい」と激励した。
三浦選手は今月末まで浜田市に滞在する予定で、27日には自身も通った浜田ジュニア陸上教室の子どもたちに指導を行う。
(宮廻裕樹)