安来市の山間部、比田・東比田両地区にある市有温泉宿泊施設「湯田山荘」(安来市広瀬町東比田)が28日、高齢者らの冬季一時居住機能を加える改修を終え、営業を再開した。多い年は積雪1メートルを超す地域で、幹線道路から離れた民家の高齢者らは買い物や通院に難儀していた。幹線道路沿いの施設で希望者に共同生活をしてもらい、冬季の不便や不安を解消する。 (桝井映志)

冬季の一時居住者に煮炊きをしてもらえるよう整備したミニキッチン=安来市広瀬町東比田、湯田山荘

 市が事業費1億8500万円をかけて改修。比田・東比田両地区を「小さな拠点づくり」のモデル地区と位置づける島根県の財政支援も受けた。施設は改修のため2023年6月から休館していた。

 宿泊室(和室7、洋室2)...