能登半島地震は、連絡が取れない安否不明者や死者の氏名を石川県が公表し、関心を集めた。安否不明者は、県が事前に「家族の同意なしで原則公表」という基準を設けており、迅速な公表が実現した。一方、死者は遺族の同意を得て公表するという基準があり、1月29日時点で公表されたのは死者全体の半数超にとどまる。被災地では関心を示す声が多い。「遺族の同意」が必要なのか、問う声も上がる。
帰省者や旅行者も巻き込んだ能登半島地震では、発生直後から家族らの安否を尋ねる問い合わせが石川県内の自治体に殺到した。県は約55時間が経過した1月3日深夜、連絡の取れない安否不明...