アンコウのつるし切りに注目する学生たち=松江市伊勢宮町、松江栄養調理製菓専門学校
アンコウのつるし切りに注目する学生たち=松江市伊勢宮町、松江栄養調理製菓専門学校

 浜田港が全国上位の水揚げ量を誇るアンコウについて知ってもらおうと、松江市伊勢宮町の松江栄養調理製菓専門学校で15日、約11キロのアンコウを使った特別実習があった。



 調理師科と栄養士科の学生70名の前で、同校の近藤一樹アドバイザーがうろこがなく、体が柔らかいアンコウをつるした状態でさばいた。皮や肝、卵巣など余すところなく食べられ、「七つ道具」と呼ばれるアンコウの部位を説明し「専門性の高い知識をしっかり学んでほしい」と話した。

 つるし切りを間近で見た調理師科2年の西村秀太さん(19)は「ほかの魚をさばく時と違い、いきおいと迫力があった」と驚いた様子。バターや合わせみそを使ったアンコウ鍋に調理し、出来たてを頬張った学生は「身がぷりぷり」と笑顔を見せていた。

 特別実習は2018年度に始まり6回目。同校は料理人の人材確保を目指す浜田市と2021年度から連携し、実習でも協力している。

(黒崎真依)