2023年の全国主要漁港の漁獲ランキングがまとまった。山陰両県では、境漁港(境港市)の水揚げ量が前年比14%増の12万108トンで、前年より一つ上がり全国3位となった。3位以上となるのは2015年(3位)以来、8年ぶり。浜田漁港(浜田市)は3%増の1万510トンだったが、二つ下げて22位だった。水揚げ金額は境漁港が5位(前年5位)、浜田漁港は22位(同21位)だった。
青森県八戸市が集計した主要漁港の調査値を基に、境港水産振興協会(境港市)が集計して23日に発表した。
境漁港は、主力の巻き網漁が好調で、魚種別ではマイワシが4万5645トン(前年比17%増)となり、全体の38%を占めて最多だった。そのほかサバが3万4382トン(90%増)、ベニズワイガニが5741トン(23%増)、スルメイカが415トン(96%増)などとなった。
水揚げ金額はサバやクロマグロなどが高値で取引されたこともあり、前年比13%増の245億3258万円となり、1996年以来27年ぶりの245億円台となった。
水揚げ量が3%増の1万510トンとなった浜田漁港は、地元巻き網漁船がサバを中心に約400トンの水揚げ増となり、押し上げた。水揚げ金額は沖合底引き網漁のマダイ、アンコウなどの単価が上昇したことなどで、7%増の37億5577万円だった。
水揚げ量の全国1位は釧路(北海道)で、18万9416トン。2位は銚子(千葉県)で18万8965トンだった。(松本稔史、吉田雅史)