新型コロナウイルス対策で島根県教育委員会が、隠岐諸島の2高校の敷地内にプレハブ静養施設を設ける。本土から進学し寮生活を送る生徒が、濃厚接触者として健康観察が必要になった場合に使い、寮内での感染拡大防止につなげる。来年3月以降の使用開始を目指す。

 静養施設は、隠岐島前高校(島根県海士町福井)と隠岐水産高校(同県隠岐の島町東郷)の寄宿舎横に2棟ずつ、計4棟建設。隠岐水産の施設は隠岐高校(同町有木)の生徒も使う。

 1棟当たりの延べ床面積は約44平方メートルで、風呂やトイレ、台所を備えた部屋を計3室設ける。整備費は計6千万円で、新型コロナウイルス感染症対策調整費を充てる。7月に設計し、10月以降に着工する。

 県教委によると3校の寮生は隠岐島前99人(全校生徒の62・7%)、隠岐水産67人(同43・8%)、隠岐9人(同4・6%)。24日の県議会で概要を説明した県教委総務課の錦織秀課長は「寮生が多く、寄宿舎以外の静養場所が必要。整備を急ぎたい」と述べた。

 寄宿舎での感染を巡っては昨年8月、松江市内の高校の運動部員を中心に、関連を含め100人以上の大規模クラスター(感染者集団)が発生。現地入りした厚生労働省のクラスター対策班は、寮内に持ち込まれたウイルスが広がったとし、集団生活での拡大防止への対応が全国的に課題となっている。

     (佐々木一全)