お中元商戦が本格化してきた。新型コロナウイルス禍で店頭に通いにくい状況から、通販サイトが盛況だ。家にいながら相手に喜ばれるギフトを豊富な品ぞろえから選べる。集客が難しい百貨店もスマートフォンで見られる動画を活用している。
▽価 値
「コロナで遠方の大事な人に会えず、代わりに贈り物をする人が増えました。若い人もお中元の価値を見直しています」
こう話すのは、通販サイト「楽天市場」を運営する楽天グループの雨宮愛さん。外出控えでオンラインの買い物が増えた追い風を受け、楽天市場の昨年のお中元商品販売額は、前年比で約1・7倍に急伸した。
ジャンル別で見ると、ダイエット・健康商品が同3・2倍、キッチン用品も1・2倍の伸び。「受け取る人が喜ぶ実用的なギフトが注目されています」(雨宮さん)
今年は約170万点を取りそろえた。「外食応援!肉祭り福袋」(価格は6980円)は、牛丼チェーンの松屋など、外食大手4社の品を詰め合わせた。お店の自慢の肉料理に舌鼓を打ち、夏バテ防止にもなると人気だ。
ビーチ(秋田県八峰町)の「王様の足枕」(2590円)は柔らかなビーズ素材を使い、疲れた足のリラックスになる。コロナ禍でペットを飼い始める人が増えており、無添加原料を使ったsizuka(北海道千歳市)の猫用おやつ「にゃんにゃんチョイス4」(2千円)は喜ばれそうだ。
▽感 謝
百貨店もインターネット通販を活用。丁寧な接客という従来の強みを生かす試みを始めている。
三越伊勢丹ホールディングスは、各地の果実をふんだんに使ったゼリーや、製法にこだわった無添加のバウムクーヘンなど、お薦めのお中元商品40点を選び、それぞれの特徴をまとめた動画を公開。カタログにある各製品の2次元バーコードをスマホで読み取ると、魅力を紹介する担当者の熱弁が見られる仕組みだ。
三越伊勢丹は昨年、オンラインでバイヤーが商品を紹介し、顧客が直接質問できるようにした。好評だったが、時間内に一部の品目しか紹介できなかった。そこで、今年は商品ごとのコンパクトな動画を制作。客は一つ一つを見て、じっくりと品定めできる。担当者は「渡す相手を想定して『こんな贈り物はいかがですか』とも提案しています。日頃の感謝を伝える参考にしてほしい」と話す。














