市街地を一望できる大田・静間道路を歩く参加者=大田市内
市街地を一望できる大田・静間道路を歩く参加者=大田市内

 大田市内の山陰道大田・静間道路(久手町-静間町、延長5・0キロ)と静間・仁摩道路(静間町-仁摩町大国、延長7・9キロ)の開通プレイベントが24日、市内であった。約3600人がウオーキングやサイクリングを通し、道路からの自然風景を満喫した。

 両道路は暫定2車線(片側1車線)で、3月9日午後5時に開通する。イベントは道路に親しんでもらおうと、官民でつくる出雲・江津間高規格道路記念事業実行委員会(会長・楫野弘和大田市長)が主催した。

 

 静間道路の一部区間であったウオーキングは、約千人の参加者が静間まちづくりセンター(静間町)の近くから本線上に入り、往復4・6キロを歩いた。参加者はガードレール越しに広がる日本海や大田市駅周辺の景観を眺め、新調された「大田静間」と書かれた道路標識を記念撮影した。

 友人3人と歩いた広島市東区の会社員、武永大輝さん(27)は「海や山がきれい。早くドライブしたい」と笑顔だった。

 両道路の一部を使用し最大19・7キロ走るサイクリングやマラソンがあり、道の駅ごいせ仁摩(仁摩町大国)では石見神楽のステージや飲食ブースが並んだ。

 開会セレモニーで実行委の楫野会長は「多くのご理解をいただき完成を迎えられた。さらに山陰道全線開通に向けて力を合わせていきたい」と述べた。
(宮廻裕樹)