2020年度の島根県内へのU・Iターン者数が、前年度比24人増の3642人だったことが、県のまとめで分かった。4年ぶりに増加に転じ、首都圏1都3県(南関東)からのIターン者数が過去最高を更新するなど、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う地方回帰の流れが影響したとみられる。

 前年度と比べると、Uターン者が90人減の2144人で、Iターン者が145人増の1464人、UターンかIターンか分からない不明者は31人減の34人。人口減少対策を盛り込んだ「島根創生計画」の20年度の数値目標に対しては、Uターンは264人、Iターンは81人届かなかった。

 Uターン者数は現行方式で統計を取り始めた15年度以降、減少が続き、呼び込み策が課題となっている。

 年代別でみると、定着に力を入れる20代が前年度比33人増の579人と一定の効果が出た一方、60代が同61人減、30代が同47人減。60代は男性、30代は女性で減少が目立った。退職・家族の事情を理由にした転入が減っており、コロナの感染状況をにらみつつ、帰県を保留する動きも出たとみられる。

 Iターン者数は流行の第2波が落ち着いた9月以降、7カ月連続で前年度を上回った。年代別では30代~60代でいずれも増加。移住元は南関東(埼玉、千葉、東京、神奈川)からが73人増の284人となり、これまでで最多だった16年度の229人を更新した。

 U・Iターンを市町村別にみると、出雲市が119人増の1131人となり、松江市の1080人を抜いて2年ぶりに最多となった。増加したのは出雲市のほか、浜田市や川本町など5市町で19年度と比べて3市町減った。外国人は258人が移住した。

 県しまね暮らし推進課の勝部考子課長は「Uターンにつながりやすい若年者と、移住が減っている女性へのアプローチを強化したい」と話した。(原田准吏)