【隠岐の島】奥出雲町立横田小学校(島根県奥出雲町横田)の6年生25人が25日、島根県隠岐の島町中町の「隠岐ジオゲートウェイ」を見学した。火山活動でできた隠岐諸島の地形や珍しい生態など、日本海に囲まれた離島の魅力に目を凝らした。
児童は、映像で600万年前の火山活動でできた隠岐諸島の成り立ちを学習。隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会の丸田洋樹さん(30)の「1万年前は、隠岐と本土はつながっていた」との説明に聞き入った。
最新のデジタル技術を駆使した展示などを通じ、隠岐固有種のオキタンポポやオキサンショウウオ、北方系と南方系の植物が見られる珍しい環境を理解した。隠岐の島町沖で釣れた1メートル超の巨大な魚「オオクチイシナギ」のはく製に見入り、中国山地と異なる隠岐諸島の自然に触れた。
6年の石田心礼(こらい)君(11)は「本土と比べて昆虫が大きくて驚いた」と話した。児童たちは、町立中条(なかすじ)小学校と交流する宿泊研修のために来島した。 (森山郷雄)