楽しみであり、残念でもあり、といったところか。

 大相撲春場所が10日に初日を迎える。相撲ファンの一番の楽しみは新大関・琴ノ若の土俵だろう。母方の祖父が倉吉市出身の元横綱琴桜(故人)で、父は師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)。相撲一家で育った26歳は5月の夏場所から「琴桜」を襲名する意向で、最後となる琴ノ若のしこ名で初優勝を飾ろうと必死で臨むことになる。

 山陰のファンにとっての楽しみは「令和の怪物」こと、...