出雲市斐川町学頭に樹木葬施設の設置計画が持ち上がり、住民の一部が反対している。近くには日本三美人の湯・湯の川温泉があり、旅館関係者や住民側は観光地のイメージ低下を懸念する。市は墓経営の許可には地元の同意が必要としており、計画する法人は理解を求めている。

 樹木葬は一般社団法人アドレーションパーク(出雲市塩冶町、足立辰雄代表理事)が計画し、特別養護老人ホーム跡地の約7千平方メートルを整備する。今後、公益法人に移行し、市に墓経営の許可を申請する。

 反対するのは地元の2自治会と湯の川温泉旅館組合。観光地のイメージダウンなどを問題視しており、1月には設置への反対を市に要望した。申請予定地から100メートル内には旅館があり、同組合の杉原一幸組合長は「新型コロナ禍が明け客足が戻りつつある中、観光地の雰囲気を壊すような施設が建つのは困る」と危惧する。

 市の規則では、...