松江地区高校生徒会長会の設立趣旨を熱弁する野津昂太郎さん=松江市西尾町、市立女子高校
松江地区高校生徒会長会の設立趣旨を熱弁する野津昂太郎さん=松江市西尾町、市立女子高校

 松江東高校(松江市西川津町)で生徒会長を務める野津昂太郎さん(18)=3年=が、松江市内の高校生徒会長のネットワーク組織「松江地区高校生徒会長会」の設立に向け、奔走している。学校の枠を超えて情報交換し、各校の生徒会活動に生かすほか、卒業後も互いの活動に協力し合える絆を育む考え。「古里に愛着が増すきっかけにもなれば」と意気込む。                     (吉野仁士) 松江市で生まれ育った野津さんは、住民の人当たりが良く、自身の生徒会活動を支えてくれる地元が大好きで、恩返しがしたいという強い思いを持つ。将来は起業家になって地元に貢献するという夢を抱き、より多くの人と出会える東京の大学への進学を決めた。

 そこで気にかかったのが、地元の友人たちの存在だ。同郷でありながら、ひとたび県外に出れば深く関わるのは難しい。「せっかく同じ松江で高校生活を過ごした仲間。何かの形でつながっていたい」。考えを巡らせる中で、自身も経験した、校内で影響力を持つ生徒会長に着目し、生徒会長会を発案した。

 会では、交流イベントを通して親睦を深めるほか、各校での取り組み内容を共有する予定。生まれた絆を生かし、卒業後も、就職先の事業協力や各校でのキャリア教育、成人式関連イベントの企画など各自の活動につなげたい考えだ。

 市内の公立、私立高校11校の生徒会長に加わってもらい3月中の設立を目指す。2月から各校を回り、生徒会長に趣旨を説明して協力を仰いでいる。2月末時点で7校の生徒会長が趣旨に賛同した。

 ゆくゆくは県内全域の高校生徒会長会に発展させたいという。野津さんは「高校時代の仲間は必ず将来の糧になる。仲間がつながることで島根への愛着も増す。会を通して、未来の島根に関わっていく人が増えれば、うれしい」と笑う。