―創業時の仏壇修理から仏壇・仏具製造販売、樹木葬、墓石関連事業、さらに介護保険事業、家族葬専用式場と多角的に事業展開しておられます。2023年度に力を入れた取り組みは何ですか。
22年1月、松江市浜乃木2丁目にオープンした家族葬専用式場「わすれな」を軌道に乗せられるよう取り組みました。
コロナ禍で高まった少人数葬儀の需要を取り込もうと始め、利用件数は増えています。
アンケート結果でも利用者から喜ばれている声が寄せられており、24年度には同市春日町に2カ所目をオープン予定です。
―それぞれの事業を貫く、創業時の理念を教えてください。
困りごとに応じ、人のために取り組むことです。70年前の創業時は仏壇は人々の心のよりどころでした。
新しい仏壇を製造し、仕入れて売り、墓石、供養全般にまで展開し、顧客本位の経営を貫いています。
―生活様式の変化を受けた商品として、「インテリア仏壇」があります。
仏間のない住宅で、居室の雰囲気に合わせ高さ60センチほどのコンパクトな仏壇の販売に注力しています。
15年ほど前に広島市内で販売を始め、近年は島根県内でも徐々に需要が出始めました。リビングに設置しても違和感がないのが特長です。
ライフスタイルの変化に応じた商品、サービス展開を今後も続けていきます。
―社員教育での力点は。
全体で約300人のうち女性が60%以上を占め、女性が働きやすい環境がおのずとできていると感じています。
全社員を対象にハラスメント防止研修などを行い、意識啓発に努めています。時間単位の有休取得も認め、1人当たりの残業は月1.7時間ほどです。
子育てと仕事が両立しやすい仕組みの構築に力を入れて若い人が働きやすい職場環境づくりに努めます。
―今後の展望は。
新たにオープンする家族葬専用式場が軌道に乗るよう、社員教育も含めて本社のサポート体制を充実させ積極的に挑戦していきます。
当社は創業以来“こころのやすらぎ”を大切に、仏壇墓石販売、介護事業、葬儀事業等で島根の皆さまに寄り添い、成長してまいりました。
また、年齢、勤続年数に関わらず、挑戦する社員にもしっかりと寄り添い、支えていく社風があります。
失敗を恐れずチャレンジしたい若い皆さんの力を、ぜひわが社で活かし、一緒に成長していきましょう。
吉田拓也=京都府出身(46歳)2006年娘婿として入社、2018年に現職に就任。
趣味は映画、スポーツ観戦、筋トレ、ゴルフです。
最近は筋トレをしてもなかなかお腹の肉が落ちず、筋力、体力の衰えを感じています。
食い道楽もやめられません。成果は目には見えなくても、日々の筋トレを続けてあらがって生きていきたいです。
去年の春に長女が県外の大学へ進学し、改めて家族と過ごす時間に限りを感じ、しみじみしています。












