ー 2023年6月にベトナム人労働者を受け入れ始めました。

コロナ禍は感染拡大の防止に努めながらできる範囲でサービスの充実を図り、とにかく気を張った期間でした。この間、特に医療、福祉の現場では離職者が相次ぎ、これまで以上に人材確保の重要度が高まる中で、以前から特定技能人材としてベトナム人労働者の受け入れ準備を進めていました。

人数は開始時の6人から数人ずつ増えていて、現在は13人が4施設で働いています。日本語や介護の知識を学んできている上に、国民性もあって勤勉で献身的です。

懸命に働く姿が一緒に働く職員にも刺激となり、人手不足の解決の糸口になるだけでなく、サービスの質の向上につながると期待しています。 


ー 島根県の制度で職場環境の改善などに取り組む「しまね福祉・介護人材育成宣言事業所」の第1号に認定されました。

人材確保と同時に育成にも力を入れていきたいと考えています。そのために行政と連携し、具体的な取り組みや目標値を宣言しました。

日本人、外国人という枠にとらわれず、働く一人一人が生き生きと働ける環境を目指しています。

最近では、外国人労働者が少しでも暮らしやすいよう、施設敷地内にあった寮を、松江市東出雲町の中心部にシェアハウスという形で整備しました。地域に溶け込み、共生できるようにという願いもあります。 

ー 今後力を入れていきたい取り組みについて教えてください。

新型コロナが5類移行となった今、反転攻勢にかじを切るタイミングと感じています。

敬仁会は20年以上の歴史があり、経験値の高い職員も多くいます。この環境を生かし、需要が高まっている認知症の専門的なケアを提供するグループホームの拡充に力を入れたいです。

近年、同業の施設が廃業するケースが出てきています。その運営を引き継ぐほか、支援組織の敬友会の活動を活発化させるなど、地域貢献をしながら発展していきたいと考えています。
 

山陰で介護事業を行っています。進学などで都市部に出た人も、いつか地元に貢献しようという志を持ち、山陰の衰退に歯止めをかけてもらえると、この地域で事業をしている者としてうれしいです。

もし、UターンやIターンをきっかけに、一緒に働きたいと思っていただけるのであれば、前向きに受け入れをさせていただきたいです。

杉原有島根県松江市出身(59歳)2008年から現職。

大型二輪などが若い頃から大好きです。近年は整備をしたり、近場を走らせたりする程度で、遠出はできていませんが・・・。

昔から共稼ぎで妻が忙しいため、毎日家事や料理をしています。料理も若い頃から好きなので時間がある時は料理の仕込みをして過ごすことが多いです。

敬仁会HP