ー シロイルカ2頭の出産が待ち遠しいですね。

アンナが6~8月、アーリャが7~9月に出産予定です。「One Team&One Heart」を合言葉に出産マニュアルを作成し、獣医師と海獣係の飼育員が一体となり全職員で支える万全の態勢で臨みます。

2023年6月に人気者だったケーリャが死に、悲しく、つらい空気が館内に流れていたところ、2頭の妊娠は希望のともしびとなりました。

母子ともに元気で無事の出産は、当館だけでなく、地域活性化の力になってくれるはずです。

ー 卒業シーズンに合わせたキャンペーンを3月に実施しました。

大学生から保護者同伴の小学生まで、卒業の思い出をつくってもらうグループ旅行を提案しました。JRや路線バスを使って来館した方を対象にインスタントカメラを貸し出したり、海の生き物と記念撮影できたりする特典を用意し、とても好評でした。

最寄りのJR波子駅に設置したメッセージボードは、江津市のポリテクカレッジ島根の学生が作ってくれました。公共交通の利用促進に加え、地域連携の一環です。

 

ー 新たな取り組みを聞かせてください。

地域のグルメなどを発信してもらうマルシェイベントの「市町村の日」に続き、「高校の日」を計画しています。

地元高校生の技術や加工品をアピールする場にしたいと考えています。冬場を中心とした閑散期対策にも力を入れ、さまざまな企画イベントを当て込み、にぎわいづくりを目指します。

アクアスに行けば「いつも何かやっている」「地域のことを知ることができる」と思ってもらうことが理想です。

ー 働きがいのある職場づくりも進めています。

23年度は、ここ数年なかった正規職員の募集を行ったところ、契約職員の2人が試験を突破して4月から正規採用となりました。

また育休を取得した男性もいます。安心して働いて、休みもしっかり取れる体制をさらに整えていきます。

 

 

 

 

誰にも「善き個性」があります。「何かの役に立ちたい」という気持ちを起こすとき、その個性が輝きます。

一人の力では限界がありますが、自分にはない個性を持った方や組織と連携することで、様々な難局を乗り越え、地域活性化を実現していくことができると思います。

そんな素晴らしい生き方ができるところが、島根県石見地域です。

湊 直樹 島根県江津市出身(62歳)益田市在住。2021年7月、常務理事・館長就任。

趣味はロードバイクとウオーキング。毎月、益田市役所自転車部からサイクリングのお誘いがあり、出勤日と重ならないときは参加しています。

それ以外は、時間を見つけて清流高津川沿いや萩・石見空港周辺、持石海岸沿いを走っています。また、妻と一緒に「今日の出来事」をテーマに会話しながら、萩・石見空港周辺をウオーキングしています。

(公財)しまね海洋館​HP